◇中華人民共和國期（1949年～）

?チベットの平和的解放と民主改革

1949年10月１日、中華人民共和國は成立を宣言した。當(dāng)日、チベット仏教ゲルグ派の二大活仏の一人、10世パンチェン?オルドニ?チュキギェルツェンは中央人民政府擁護(hù)を表明し、またできるだけ早くチベットを解放してほしいとの強(qiáng)い願望を表した。

1951年5月23日、『中央人民政府とチベット地方政府間のチベット平和解放に関する方法の協(xié)定』（略稱『17カ條協(xié)定』）が北京において締結(jié)された。協(xié)定が調(diào)印されたのち、14世ダライ?ラマと10世パンチェン?オルドニはそれぞれ中央政府に電報(bào)を送り、『17カ條協(xié)定』を支持し、祖國の主権の統(tǒng)一を擁護(hù)する決意を表明した。1951年10月 26日、『17カ條協(xié)定』に基づき、チベットの平和解放が実現(xiàn)した。

1954年、ダライ?ラマ、パンチェン?オルドニはともに北京に赴き、中華人民共和國第一回全國人民代表大會に參加した。この會議上で、ダライ?ラマは全國人民代表大會常務(wù)委員會副委員長に、パンチェン?オルドニは全國人民代表大會常務(wù)委員會委員に選ばれた。1956年４月22日、チベット自治區(qū)準(zhǔn)備委員會がラサに成立した。ダライ?ラマが主任委員となり、パンチェンが第一副主任委員となった。

チベットの民主改革は『17カ條協(xié)定』が定めた原則である。しかし20世紀(jì)半ばのチベットは、歐州においては廃止されて數(shù)百年にもなる封建農(nóng)奴制度の下にあり、農(nóng)奴主階級はそれを変革してはならない素晴らしい制度だと見なしていた。だから『17カ條協(xié)定』の執(zhí)行をめぐって、中央人民政府やチベットの愛國的進(jìn)歩的な勢力とチベット上層部の守舊勢力との間には、鋭く、複雑な闘爭が行なわれたのである。1959年３月１０日、チベットの反動的な農(nóng)奴主階級は、既得権益を維持するために「チベット獨(dú)立」を宣言し、全面的な武裝反亂を起こした。３月28日、國務(wù)院は元のチベット地方政府を解散し、チベット自治區(qū)準(zhǔn)備委員會がチベット地方における政府の職権を行使し、10世パンチェンが準(zhǔn)備委員會主任の代理となる命を下した。

1959年６月と９月、チベット自治區(qū)準(zhǔn)備委員會は『全チベット自治區(qū)で民主改革を行うことに関する決議』と『封建農(nóng)奴主土地所有制を廃止し、農(nóng)民の土地所有制の実行することに関する決議』などの歴史的決議を前後して可決した。そして十分に大衆(zhòng)を動かし、全自治區(qū)で民主改革を?qū)g行し、封建農(nóng)奴主の土地所有制を廃止し、農(nóng)民の土地所有制を?qū)g行することを決定した。歴史の潮流に沿った民主改革の基本的な任務(wù)は1961年末には完成し、チベット地方の各県、區(qū)、郷で基本となる人民政権が建てられた。1962年3月には、全自治區(qū)92%の郷鎮(zhèn)において農(nóng)會を基礎(chǔ)とした普通選挙が推進(jìn)された。1965年７～８月には、県クラスの選挙工作が基本的に完成した。

?チベット自治區(qū)の準(zhǔn)備と成立

『17カ條協(xié)定』のなかの重要な項(xiàng)目の內(nèi)容は、「中國人民政治協(xié)商會議の共同綱領(lǐng)の民族政策に基づいて、中央人民政府の統(tǒng)一的指導(dǎo)の下、チベット人民は民族區(qū)域の自治を?qū)g行する権利を持つ」というものである。1951年のチベット平和解放から、1956年のチベット自治區(qū)準(zhǔn)備委員會の成立、1959年の準(zhǔn)備委員會のチベット地方における政府職権の行使、また1965年のチベット自治區(qū)の正式な成立まで、この間に14年の歳月が流れた。

1954年11月、チベット自治區(qū)準(zhǔn)備委員會準(zhǔn)備小組が成立した。２年の作業(yè)を経て、1956年４月22日、チベット準(zhǔn)備委員會がラサで正式に成立した。準(zhǔn)備委員會は、チベット地方の政府、パンチェンカンプ（チベット語、寺院の宗教の首領(lǐng)）會議庁、チャムド地方人民解放委員會、中央政府の代表およびそのほかの方面の51人の委員で成り、ダライ?ラマが主任委員、パンチェンが第一副主任委員となった。

チベットの舊政権に対し、中央は終始、平和的改革の方針を堅(jiān)持し、下から上へと大衆(zhòng)を動員すると同時(shí)に、上から下へ平和的に協(xié)議するということを有機(jī)的に結(jié)びつけた。この方針に照らして、準(zhǔn)備委員會は元のチベットの地方政権を平和的方式で人民政権に転化させ、大量の舊政権の官員は吸収され、ふさわしい官職が手配された。しかし上層部の統(tǒng)治者のなかの少數(shù)の反動分子は、1959年３月10日、武裝反亂を起こした。ダライ?ラマはインドに逃亡し、自治區(qū)準(zhǔn)備委員會はチベット地方政府の職権を行使し始めた。また中央政府はパンチェンを準(zhǔn)備委員會代理主任委員に命じた。　數(shù)年後、チベットの民主改革や各級の人民政権の設(shè)立、幹部養(yǎng)成などの作業(yè)が盛んに展開され始めた。民主改革が基本的に完成し、各県の人民政府および末端政権が普遍的に成立した基礎(chǔ)のうえ、1965年９月１日、チベット自治區(qū)は第一回人民代表大會第一回會議をラサで盛大に挙行し、チベット自治區(qū)の成立を正式に宣言した。人民代表大會制度、民族區(qū)域自治制度と政治協(xié)商、民主監(jiān)督制度は、チベットにおいて全面的に樹立され始めた。

「人民中國インターネット版」より　2009年3月13日

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